alien's social dance party

「ALIEN’S SOCIAL DANCE PARTY」(FULL DESIGN RECORDS FDR−1008)
ALIEN’S SOCIAL DANCE PARTY

 ゼニゲバというグループのなかのふたり、田端満と藤掛正隆によるユニットがこの「エイリアンズ・ソシアル・ダンス・パーティー」らしいが、とにかくふたりが作る音源がめちゃかっこよく、千変万化のバラエティで、アイデア豊富で、ライヴ感にあふれ、ユーモア感覚もあり、しかもド迫力で(とくに藤掛さんのドラム)、6人編成ぐらいのバンドを聴いているみたいだ。本作はそこにテナー、ソプラノの木村昌哉が加わり、ダーティートーンもまじえてブロウしまくる。一直線にメカニカルかつエモーショナルに吹いたかと思うと、空間をいかしたスペーシーなソロもする。ソプラノのシャープな切り口もすばらしい。どの曲ももう、完璧に私好みの演奏で、ひたすら惚れるだけ。このセンスの良さはすげーっ。とにかくオーバーダブされて作り上げられたベーシックトラックのバリエーションの豊かさにやられる。もう、知ってるかぎりいろんな音楽がミックスされてる感じ。どこで入手したアルバムなのかまったく覚えていないのだが、今、かなりのヘビーローテーションでかけてます。など、エイリアンとかいってもSFっぽい、とか、ホラーっぽいということはございません。あ、ちょっとSFっぽいか。だれのリーダー作ともいえないと思うので、バンド名で項を立てておきます。