omer avital

「THE ANCIENT ART OF GIVING」(SMALL RECORDS SRCD−0014)
OMER AVITAL

 ベースのオマール・アヴィタル(と読むのか?)のリーダー作。3回ぐらい聴いたが、よくわからん。わかるとかわからんとか、音楽にそういう必要があるとは思えないが、やはりわからんとしか言いようがない。マーク・ターナーのテナーはひょろっとしているし、最近大活躍のアヴィシャイ・コーエンのトランペットは私好みではないようだ。一曲目はすごくおもしろく聴けたし、興奮する場面もあるのだが、二曲目、三曲目……と聴き進んでいくにつれ、どうも(私の)集中力が落ちる。なんか聞き逃したなあ、と思ってもう一度最初から再生するのだが、一曲目はいいのだが、二曲目、三曲目……あたりで同じことになる。これは相性が悪いのか。それとももっと真摯に聴くことではじめてわかるような微妙なおもしろさを私が聞き逃しているのか。いずれにしても、もう少しつきあってみようと思う。雰囲気は悪くない、というか、逆に私好みなのだ。じつは、そのうちにハッと気に入るんじゃないかと思わせるような「なにか」は感じるのです。