「BROOKLYN CANTOS」(SQUEALER MUSIC SQLR039)
GOLD SPARKLE TRIO WITH KEN VANDERMARK
うーーーーーん……これは好みの問題なのだろうか、それとも実力差なのだろうか。ゴールド・スパークル・トリオというのは、もともとゴールド・スパークル・バンドという名前でトランペットが加わっていたのだが、それが抜けて、ドラム〜ベース〜アルトサックスのトリオになったらしい。本作はヴァンダーマークがゲストで入っているので、はじめてこのバンドの演奏に触れたわけだが、どう聴いてもヴァンダーマークのソロに耳がいってしまって、アルトのひとが一生懸命がんばっていても(かなり音程は悪いが)スルーしてしまう。やはり、イマジネーションとボキャブラリーの問題ではないかと思うが、どうもいまいちに感じる。肝心のヴァンダーマークもさほど快調とはいえず(だいたいこういう4ビート系のソロは途中でネタが尽きるというか、苦手なのだと思う)、曲ももうひとつぴんと来ないコンポジションばかりで、よほどのヴァンダーマークのファンか、このバンドのファンでないとしんどいかも。このゴールデン・スパークル・トリオというのは、対等のグループなのかもしれないが、つねにドラマーの名前が最初に書かれているので、便宜上、ドラムのアンドリュー・バーカーの項に入れた。