dave barthlomew

「JUMP CHILDREN」(IMPERIAL 1546601)
DAVE BARTHLOMEW

 デイヴ・バーソロミューは、ゆるいルイ・ジョーダンだ。この「ゆるい」というのは決してほめ言葉ではなく、曲調は似ているが、デイヴ・バーソロミューには、ルイ・ジョーダンの強烈なリズムや軽快さ、剽軽さ、社会風刺、ギャグのセンスなどはない。やはり、似ていても、そのあいだには天と地ほどの差があるわけだが、かわりにデイヴの音楽には、ニューオリンズのビートや熱気がある(と思う)。このアルバムのなかでは、やはり「ジャンプ・チルドレン」が耳に残るが、ほかにも佳曲が多い。ファッツ・ドミノとのコンビが有名で、晩年にいたるまでファッツのバンドにおり、トランペッター兼コンマスのようなことをしていたと思われるデイヴ・バーソロミュー。彼もまた、ニューオリンズのブルースシーンになくてはならなかった人物であり、リーダー吹き込みばかりを集めたこのアルバムでは、そのことがよくわかる。

「THE MONKEY」(IMPERIAL 1561331)
DAVE BARTHLOMEW

 たしかインペリアルから3枚出た。3枚とも買ったはずなのだが、もう一枚がなぜか見つからない。どこかにまぎれてしまったらしい。でも、とりあえず我々のような部外者(?)にとっては、このひとのアルバムは「ジャンプ・チルドレン」一枚で十分ではないでしいょうか。この「ザ・モンキー」はめったに聴かないなあ。