roy brown

「LAUGHING BUT CRYING」(ROUTE66 KIX−2)
ROY BROWN

 鼻が平べったくて、広がってるなあ、というのがすごく印象にのこるジャケットであるが、ワイノニー・ハリスと並ぶジャンプ・シンガー、ロイ・ブラウンなのである。一時、こういうジャンプブルースにはまったころがあって、そういう関心から、ロイ・ブラウンなんかも聴いていたのである。正直言って、ロッキンナンバーとスローナンバーを一曲ずつ聴けば、だいたい全部わかってしまうので、全部聴きとおすと飽きてくるが、たまに聴くと、やっぱりすごいなあ、と感心する。まあ、こういうところをとっかかりにして、ブルースの冥府魔道に入りこんでしまったのですね。

「GOOD ROCKING TONIGHT」(ROUTE66 KIX−6)
ROY BROWN

「ラーフィン・バット・クライン」の続編的アルバムで、ロイの凄さはこっちのほうが爆発している。また、ジャケットの鼻の平べったい具合もこっちのほうがすごい。さて、1947年に吹き込まれたこの表題曲こそが、ロイ・ブラウンの代表作である。一聴すればわかるが、ブルースシャウターとしては声がダミ声でも嗄れ声でもなく、非常にクリアで、ソウルシンガーの元祖という評価もなるほどと思う。ルート66は、中袋に歌詞を印刷してあって、えらい!

「HARD LUCK BLUES」(GUSTO RECORDS GD−5036X(2)」
ROY BROWN

「グッド・ロッキン・ブルース」と並ぶロイ・ブラウンのヒット曲「ハッド・ラック・ブルース」をフィーチュアしたキングの二枚組。ほとんどの曲が、ヒットした曲の二番煎じか三番煎じで、柳の下のドジョウを狙っている。さすがに二枚組はしんどいが、たまに聴くとやはりかっこいい。