attila dora

「1ST MEETING:TOWARDS SKY FLIGHT OF DRAGON」(NOT TWO RECORDS MW 799−2)
ENSEMBLE 56

 もう、まさしく「古いタイプのフリージャズ」と一言で説明できるトリオである。アルト、ベース、ドラムというピアノレスの編成で、よく言うと、オーネットのゴールデンサークルとか初期のシェップとかESPのころのフリージャズっぽい感じ、悪く言うと、新鮮味がない、とか、「昔のフリー」みたいな言い方になってしまう演奏だ。でも、私は好きです。好きなら好きとだけ書けばいいだろうが、うーん……好きは好きなんだけど、こっちに向かってグーッと来るものはない。なんというか、手慣れた感じでうますぎるのかも。アルトのひとが、音をねじ曲げて吹くタイプなので、もうちょっとストレートに吹きまくるような曲があってもよかったかも。あ、勝手なことを書いてしまった。手慣れていようが、うますぎようが、それが音楽の価値をさげる要素ではまったくないはずなのだ。それなのに……リスナーというのは勝手なもんだなあ、と自分でも思います。すんまへん。全部即興だし、3者対等のようだが、とりあえずいちばん最初に名前のでているATTILA DORA(サックスのひと)の項目にいれておきます。