「BLUES FROM THE GUTTER」(ATLANTIC 8019)
CHAMPION JACK DUPREE
いやー、とにかく暗い。歌詞が暗すぎる。演奏自体はけっこう明るいものもあるのだが、なにしろ歌詞がねえ……。「ジャンカーズ・ブルース」って、ヤク中のブルースってことだからそのものずばり過ぎるって。「TBブルース(結核のブルース)」「バッド・ブラッド(悪い血)」「キャント・キック・ザ・ハビット(ヤバい習慣(中毒)がやめられない)」……など、とにかく暗いわ。明るい感じの曲でも「ナスティ・ブルース」だからなあ……。麻薬中毒、病気などがテーマになった曲について、これをどう楽しめばいいのか。聴くたびに暗い気持ちにさせてくれる、ある意味、たいへん凄いアルバムだが、こういうサウンドを求めて、ほかのチャンピオン・ジャックのアルバムをいろいろ聴いてみたが、うーん、なぜかこういうのってほかにないみたいですね。