「CRITICAL MASS」(PSI RECORDS PSI 05.06)
AGUSTI FERNANDEZ & MATS GUSTAFSSON
バルセロナ録音で、ピアノとのデュオ(一曲ずつソロも入っている)だが、これがいいんです。マツの場合、「ザ・シング」的なヘヴィなリズムものと純粋なインプロヴィゼイションにわけられ(もちろん中間的な作品もあるが)、本作は純粋即興のほうに属するわけだが、いやー、この手応え、というか聴き応えは凄い。「ザ・シング」にも匹敵するぐらいのヘヴィさ、過激さ、爆発がある。といって、派手でやかましい演奏ではなく、じわじわ聴いているうちに、サックスやピアノのぐっと抑えた表現が大爆発に感じられるようになってくる。良質のアコースティックなインプロヴィゼイションはかならずそういう部分がある。このピアノのひとは、なんと発音するのかもわからないけど(アグスティ・フェルナンデス?)とてもいいですね。対等のデュオだが、録音した国や名前が先にでていることなどからこちらの項に入れた。