「COUNT ”RED” HASTINGS」(KRAZY KAT KK823)
COUNT ”RED” HASTINGS AND DANNY TURNER・EDDIE WOODLAND
こんな人、知ってました? ゴッサムというレーベルの録音を集めたアルバムで、全曲がカウント・ヘイスティングスではなく、ダニー・ターナーが2曲、エディ・ウドランドというひとが2曲入っている。カウント・ヘイスティングスは、なかなかうまいひとで、ブロウもできるしスウィングっぽいフレーズも吹けてあなどれないし、ポピュラーソングをうまくロッキンジャズにアレンジして吹いたりして、おもしろいといえばおもしろいが、なかにはグルーヴィン・ハイを思わせるようなバップっぽい曲もあったりして、キャラ的に中途半端かもしれない。ルイ・ジョーダンのティンパニー5に入っていたらしく、このアルバムのジャケットもルイ・ジョーダンの宣材を使用し、そのなかのカウント・ヘイスティングスの部分を赤く塗ってある。ちょっと悲しい。ダニー・ターナーは、もちろんあのダニー・ターナーだが、これはきわめて初期の演奏で、まだまだ音程もうわずっており、もたもたしており、後年の貫禄はない。しかし、やっぱりダニー・ターナー節ともいうべき、スウィングとバップを折衷したような吹き方はここでも見受けられる。エディ・ウドランドというテナー奏者に関してはよくわからん。