「ROCKIN’’N’BOPPIN’」(SAXOPHONOGRAPH BM−1302)
JOE HOUSTON
ジョー・ヒューストンといえば、「アースクウェイク(大地震)」という、えげつないタイトルの曲がヒットした、ホンカーの大スターだが、そのせいか、ほかの曲も「ハリケーン」だの「アトム・ボム(原爆)」だのといった、大災害ものが多い。まあ、中身はどれも同じですが。あと、「オール・ナイト・ロング」という曲も有名だが、これは収録されていないが、よくホンカー系のコンピレーションに入ってるので聴くのはたやすい。で、このジョー・ヒューストンだが、なかなか大味で、はっきり言って「雑い」。迫力は満点なのだが、単調なので、聴いていて飽きてくる。ビッグ・ジェイもそうだが、やはりホンクの大スターは、フレーズとかよりもホンクそのものに命をかけているわけで、そればっかりをLPサイズで聴かされると、ちとつらい。とはいえ、一曲だけをピックアップしてみると、迫力のあるほうがいい、と感じるのだから、リスナーというのはわがままである。