「HOSPITAL」(SWIM RECORDS SWIM−C002)
KIYOSHIRO MEETS DE−GA−SHOW
めちゃめちゃ好きなアルバム。「音楽は爆発だ!」とベタなことを叫びたくなるほど、このアルバムにはとにかく爆発、爆発、大爆発が詰まっていて、スタートボタンを押すたびにそれが毎回ドカアアアアアンと破裂してこちらを吹っ飛ばしてくれるのだ。メンバーも元気いっぱいでアホなことをやり倒している。ああ、この日このときの演奏が録音されていてほんとによかった。かなりシモネタ率高いが、これは日本古来の伝統芸であろう。1曲目はジョー・リギンズの「ハニー・ドリッパー」だが、原曲よりずっといいと言ったら怒られるか? 清志郎のボーカルも半分決まってて半分自由な感じで、ものすごくいきいきしている。2曲目は超名曲。日本の音楽史に残るほどの傑作。もう、ぞっこん。こんなことができるのはこのメンバー、とくに清志郎しかいない。すごいボーカルだよねー、マジで。3曲目は……とにかく変な曲です。古澤良治郎作詞・作曲というのもすごいことだなあ。4曲目はムード歌謡風のわけのわからない曲を全力でやるという、これほどエネルギーの無駄な使用はないというすごい演奏。5曲目はインストだが、カークのような声だしフルートは清志郎で、かなりうまいし、表現力はえげつないぐらいある。なお、タモリによる最高のライナーノートにはローランド・カークという言葉が3回も出てくるし、サン・ラという言葉も登場する。タモリ氏を心底信頼する由縁であります。