「NIGHTS OF BOLEROS AND BLUES」(VENUS RECORDS TKCV−35402)
BOB KINDRED QUARTET
めちゃめちゃ期待したが、まあ、それほどではなかったな。前作を聴いていないので、なんともいえないが、このアルバムを聴いたかぎりでは、中途半端な感じ。もっと過激な「ムードミュージック」をやってるのかと思った。もっと露骨に官能的で、もっと露骨に哀愁でないと、2007年の今、メジャーから鳴り物入りでこの手のアルバムを出す意味がない。これなら、バディ・テイトの「ミッドナイト・スロー」とか、ハリー・アレンとかスコット・ハミルトンの最近作とか、サム・テイラーとかのほうがずっとずっと官能的だし、ずっとずっと過激だし、ずっとずっとムーディーではないか。ソロ部分も、もうちょっとなんとかなりそうなんだがなあ。中音域主体で、サブトーンをほとんど使わないので、どうもちょっと物足りない。それが正直な感想であります。