norio maeda

「WIND BREAKERS」(DISCOMATE RECORDS DSP−8103)
NORIO MAEDA

 まったく関心のないメンバーで、まったく関心のない内容のはずなのだが、なぜか手放せず、ずっと持っているし、ときどき出してきては聴く。前田憲男の曲もアレンジもピアノもほんとうに私の興味の範疇にはなく、その他のメンバーもある意味、日本のジャズシーンにおいてもっとも感心のない人たちなのだが、うーん、なぜこのアルバムの演奏がいいと思うのか。こういった「軽み」が新鮮に思えたのかなあ。じつは、久しぶりに聴き直してみたが、今の気持ちとしては、まったく心が動かなかった。そういうときもある。うちにあるアルバムは四人ぐらいのサインが入っているのだが、そのうち三人は本作のメンバーだ。しかし、もうひとりのサインはどうしても判読できないうえ、どうも本作のメンバーにはそういう名前のひとは見あたらないように思う。どういうことだろうか。だいたい、なぜサインがしてあるのかもよくわからん。私が自分でサインを求めた、ということはありえないので、サイン入りアルバムをだれかにもらったのかなあ。謎だ。