「THE DERBY」(WHISKEY,WOMAN,AND……KM−712)
FREDDIE MITCHELL
ホンカーのスターのひとりフレディ・ミッチェルの、ダービイというレーベルの作品を集めたアルバム。演奏を聴くと、おお、これはなかなか、と思わせる、迫真の演奏もあるのだが、ずっーと聴いていると一本調子で飽きてくる。フィーチュアされているボーカルも、すごくうまいひともいれば、?なひともいて、バラバラだ。もうひとりフィーチュアされているバリトンサックスのビル・グラハムとの2リーダー的なコンボのものが多いが、なかにはアレンジもよくて、すごくかっこいい、ノリノリのナンバーもあり(B−1の「プリーチン」とか)、そういうところで吹きまくるフレディ・ミッチェルは「さすが」と思うが、次の曲で急にしょぼくなったりして、よくわからん。まあ、いろいろ試してみたんだろうなあ。ローカルヒットもそこそこあるひとらしく、演奏の実力はなかなかのものである。それもそのはずで、ベニー・カーターのオケなどに参加した経歴があるのだ。キング・カーティスとテナーバトルをしたことがある、ともライナーに書いてあった。サイドマンとして、ジョナ・ジョーンズが入っていたり、ジミー・クリーブランド、エリック・ディクソン、ジョン・ペック・モリソンらの名前があったりするのも興味深い。