idris muhammad

「BLACK RHYTHM REVOLUTION!」(PRESTIGE UCCO−90339)
IDRIS MUHAMMAD

 アイドリス・ムハマッド(レオ・モリス)は、めちゃくちゃ数多くのこの手のソウルジャズ系レコーディングに参加しているが、このアルバムは初リーダー作なのかな? よく知らん。でも、たとえばバーナード・パーディーのアルバムなどもそうなのだが、実はこういう系は苦手である。グルーヴ優先というのはわかるのだが、やはり、テナーがブロウしてくれないと物足らない。ここでいうとクラレンス・トーマスだが、ええ音してるのに、まったくといっていいほどフィーチュアされない(3曲目ですごくあかん感じのソロがあります。5曲目はソプラノソロだがこれも……)。トランペットはバージル・ジョーズ(2曲でフィーチュアされるが、このひとのソロはさすがの出来)、ピアノはハロルド・メイバーン(エレピソロはどれもすばらしーっ!)、ギターはメルヴィン・スパークス……とそうそうたる顔ぶれで、曲はいいし、ノリはいいし、かっこいいし、2曲目の「ソウルフル・ドラム」というドラムをフィーチュアした曲などさすがの妙技が聴ける(ドラムソロはどれも最高です)。なので、こういうのが好きなひとにはたまらんのかもしれんけど、私にはあまり縁のないアルバムです。管楽器はほぼリフを吹いてるだけなので……とにかくテナーがギャーッといってくれないとダメなんです。すいませんねえ。