eddie palmieri

「LUCUMI MACUMBA VOODOO」(SONY MUSIC DIRECT JAPAN INC. MHCP364)
EDDIE PALMIERI

 めちゃめちゃいいですねえ。結局サルサはよくわからなかった私だが、パルミエリだけは別で、折に触れて聴く。こういうのって、サルサ的にはどうなのかはわからないが、私の耳にはジャズとかと同じようにすんなり入ってくる。ある意味前衛性があるからなのかなあ。明後日の比較かもしれないが、たとえばフランク・ザッパのような前衛性+エンタテインメント性の幸せな融合を感じる。歌詞主体ではなく、器楽曲主体だから、私に合うのかなあ。とにかく分析不必要なかっこよさである。サルサはもう、このひとだけでいいや、と思ってしまっているのです。聴いていると、つい、顔を「きーっ!」としかめてしまうところも、フリージャズと同じだ。極楽極楽。

「EXPLORATION」(COCO RECORDS CLP151X)
EDDIE PALMIERI

めちゃめちゃかっこいい。というか、かっこいい、というのはこういうことだ、このアルバムのこの演奏のことだ、と思う。サルサは苦手だが、パルミエリだけは別。いつまでも聴いていたい。ブラスロックとジャズとラテンの、いいとこどりをしたような音楽だ。ジャズっぽい、しかもレベルの高いソロ(ジャズミュージシャンが演ってるのだから当然だが)が随所に聴けるのもよい。思わず耳をそばだててしまう。しかし、結局は個ではなく全体を聴くべき音楽で、そのかっこいい曲、かっこいいアンサンブル、かっこいいソロ、かっこいいリズムを、和食のようにではなく、韓国料理のようにごちゃまぜにして味わってこそ「美味!」となるのだ。ときどき、猛烈に聴きたくなるときがあるが、どのアルバムを聴いても今のところハズレがないのもエディ・パルミエリの特徴のように思います。