「SANDS OF TIME」(ENCOUNTER RECORDS EN−3001)
PROFILE
なんなんでしょうね、これは。とにかくジャケットがださすぎる。3人のおっさんが写っているのだが、絶対に売れんやろうというジャケットである。なにを思ってこんなジャケットにしたのかわからん。この3人はどうやら「プロフィール」というグループらしくて、バーナード・パーディーがこのトリオ(デイヴ・バロンのギター、ドン・サンズのオルガン、ブッチマン・ベイトマン(変な名前)のドラム)を中心にホーンセクションなどを加えてゴージャスにしたのが本作ということらしい。プロデュースはバーナード・パーディーとロイド・プライス(!)で、パーディー自身がドラムで参加した曲もある。この「エンカウンター」というレーベルはなんとロイド・プライスのレーベルだそうで、へー、そんなこともやってたんだね。全曲インスト。私自身の目当ては、セルダン・パウエル、ガーネット・ブラウン、ジミー・オーエンスという管楽器たちだが、当然というかなんというか、ほぼセクションワークに徹していて、たまにちょろっとソロがあるだけだ。それでもガーネット・ブラウンは1曲目、ジミー・オウエンスは5曲目で一応しっかりとフィーチュアされるのでまだましだが、セルダン・パウエルは最後の7曲目で鼻歌程度のテナーソロがちょろっと出てくるだけでかわいそうとしか言いようがない。まあ、そういうものを聴くためのアルバムでないことはまちがいなく、つまりはドラムやベース、オルガン、ギターの作り出すこのグルーヴを楽しむべきなのだが、そういう音楽とは縁遠いので、なかなかハマれないのです。でも、中心となっているギターもオルガンも相当上手いと思うので、なんでもっと有名にならんかったのかとは思います。