shigeaki sai

「NEW YORK FOREVER IN MY HEART」(GRAND GALLERY GRGA−0029)
SHIGEAKI SAI

 発売されたことを知って、かなり探したのだが、なかなか見あたらず、かなりたってから入手。メンバーは好みだし、音楽的にも決して嫌いなタイプではないはずなのに、どうしてもいまいちノリきれないのはなぜか。ブラックミュージックやポピュラーの教科書のコピー(きわめて上質ではあるが)を読まされているような、独特の固さというか、妙な「なぞり感」が気になって、二回しか聴いていない。それを言い出すと、共演している甥の吾妻光良なども同じ条件のはずなのに、そっちは全然そうは思わないのだ。なぜだろうなぜかしら。選曲は渋いし、共演者には文句のつけようがないので、これはおそらく主役である佐井重昭氏と私という聴き手の相性の問題なのだろうけど。たぶん、私は年齢とともに頭が硬くなって、フリージャズしか聴けないようになってしまってきているのです。