「ROCKIN’PNEUMONIA AND THE BOOGIE WOOGIE FLU」(ACE RECORDS CH9)
HUEY’PIANO’SMITH AND THE CLOWNS
こういう音楽をどう表現したらいいのでしょう。極楽とんぼ? お祭り音楽? とにかく、なにを考えているのかわからないようなアホみたいな歌詞を、ノリノリのニューオリンズミュージックに載せ、これまた違和感のあるゴージャスなコーラスとともに、ハイテンションでやりまくる。癖になると抜けられない音楽で、ほんと中毒になる。表題曲は、聴いているうちについついそのへんにあるものを手や鉛筆で叩いてしまい、最後には「ロッキンニュモニャエンザブギウギフルッ!」と叫んでしまう。恐ろしい恐ろしい。しかし……この「ドンチュー・ノウ・ヨコモ」のアホさ加減(学生のころ、最初に聴いたとき、白目を剥きかけた)は、どう表現したらいいんでしょうね。
「SOMEWHERE THERE’S HONEY FOR THE GRIZZLY BEAR,SOMEWHERE THERE’S A FLOWER FOR THE BEE」(ACE RECORDS CH100)
HUEY’PIANO’SMITH AND THE CLOWNS
恐ろしく長いアルバムタイトルである。ジャケットも洒落てます。内容はあいかわらずのヒューイ・ピアノ・スミスワールドが全開で、聴いていると思わず踊り出したくなるような軽快さと、脳天直撃の陽気なアホさ加減がよろしくて、ほんと癖になる。私のような、ニューオリンズに詳しくない、さほどはまっていない人間でも、毎日のように聴いてしまうほどの、なんというか煙草や酒や麻薬のような「習慣性」がある音楽である。嫌なことばかり起きる世の中だが、今こそ彼らの音楽がもとめらているのではないか(ちがうか)。「サムウェア」とか「スージーQ」とか「ドゥーイン・ザ・ビートニク・トウィスト」とか佳曲が目白押し。しかし……この「ウィ・ライク・バードランド」のアホさ加減(学生のころ、最初に聴いたとき、白目を剥きかけた)は、どう表現したらいいんでしょうね……あ、また同じことを書いてしまった。とにかく聴いてもらうしかないですね。