kosuke tsuji

「PERCUSSION SESSION LESSON.1 2003.12.24」(BASIS RECORDS BSS005)
KOSUKE TSUJI NAOYA NUMA

 めちゃくちゃかっこいい。ただただかっこいい。ものすごくかっこいい。グルーヴもスピード感も迫力も最高で、ひたすら没入できるような打楽器ふたりの共演なのだが、そこに高岡大祐のチューバが入ることによって(4曲中2曲)、そこにエグ味、過激さが付与され、異常なまでに深い深いディープな音楽となった。高岡さんのこういうときの思い切りのよさとセンスは抜群ですなー。毎日、朝、起き抜けに聴きたい音楽であって、きっとそうしたら元気が湧いてくると思うのだが、それを深夜に聴いているこの矛盾。しかし、毎日毎日繰り返し聴いてもたぶん飽きないだろうと思う。そういうタイプの、ビート主体の音楽なのだが、人間同士の個性のぶつかり合いがハレーションのような爆発を生んでおり、そこにチューバという一種の怪物のような楽器が加わることで、もう一段でかい爆発が起きていて、これはもう感動しかありません。高岡さんのチューバは、リズムパターンを吹くときだけじゃなくて、単なる吹き伸ばしをボーッ、ボーッと繰り返すだけで、このドラムデュオにエネルギーを無限に注入していってるみたいに思える。傑作としか言いようがない。ドラマーは必聴であることはまちがいないが、あらゆる楽器奏者、リスナーに聴いてほしい作品。いやー、この高揚感は凄まじいですよ。ふたりのどちらがリーダーというわけでもないのだろうが、便宜上最初に名前の出ている辻コースケの項に入れておく。