hiro tsunoda

「SUMMER SAMBA」(AKETA’S DISK AD−7)
TSUNODA HIRO & TAIRYOKU BAND

このバンドは、アケタの店で聴いたことがある(ただし、ベースが山崎弘一になっての「ニュー体力バンド」だが)。たしかに演るほうも聴くほうも体力がいるバンドで、ピアノトリオなのに、一曲一時間ぐらいやる。このアルバムでも、A面B面一曲ずつで、どしゃめしゃの演奏がつづいたあと、やっとテーマにもどり、これで終わりかと思っていると、そのあとカデンツァ的な箇所がまたえんえんつづいて、聴いているほうもへとへとになったころにようやく終わる、というすごさ。このアルバムはじつは何十回も聴き込んだのだが、その理由はA面いっぱいをしめる傑作「ストレンジ・メロ」で、明田川さん作曲のこの曲はとにかくめちゃくちゃかっこよくて、聴くたびに、あーっ、かっこいい! アケタさんは天才だと叫んでしまうほどの名曲。もちろんB面のタイトル曲もよくて(つのだ・ひろの、これまた体力で聴かせるドラムソロがすごい)、今回、久々に聴いて、やっぱりいい! と感動をあらたにした。「ストレンジ・メロ」は大勢のひとに聴いてほしいし、また演奏してほしい名曲だと思う。