「ＲＵＤＥ ＳＣＥＮＥＲＹ」（ＣＵＲＲＥＮＴ Ｆ．Ｒ．Ｄ−ＣＤ００３）
ＤＲＵＫＰＡ
テナーの外村国一が参加している、ベースレスのサックストリオ。ピアノレスというのはよくあるが、ベースレスは珍しい。ピアノがよほどしっかりしていないと、音楽的に崩壊してしまって、聞きづらいはずだが、本作はそういうことをまるで感じさせない。このグループのライヴにも二度ほど足を運んだが、そこではモンクの曲などジャズのスタンダードなどもレパートリーにしており、彼らの音楽的ルーツを感じさせたが、本作は全編オリジナルの超意欲作。ぐじゃぐじゃのフリーになることなく、３人がきちんと自分のリズム、フレージングをつむぎながらきっちりからんでいく様は、聴いているとくせになる。こういうの、なんというのかなあ、とにかく透明感のある、プログレにも通じる演奏だ。たぶん現在は入手困難だと思うが、もしどこかで見かけたら一度聴いてほしいです。バンド名はドゥルッパと読むらしい。だれがリーダーなのかわからないが、帯に最初に名前がでているドラマーの項にいれておく。