「HOUSTON GHETTO BLUES」(P−VINE SPECIAL PLP−9054)
HOP WILLSON
もともとジャズ→ホンカー→ジャンプ→ブルースという道筋を通ってブルースを聴くようになった私には、ブルースの深いところはなかなかわからない。このひとも、いまだに良さがなかなかわからない。たぶん百回ぐらい聴いたらわかってくるのだろうが、その気合いが今はない。暗く、重く、シリアスでブルーなハワイアンスチールギター……ということで、そういったサウンドを期待したのだが、けっこう明るい曲もあって、よくわからない。たしかに普通のギターとはちがって、茫洋と震えるハワイアンスチールは独特のブルーな空気を醸し出しているような気はするし、歌詞も暗いものが多いが、たぶん今の私にはこのひとの良さがちゃんと飲み込めていないのでしょう。再チャレンジさせてください。