「ＴＨＥ ＧＲＡＮＤ ＷＡＺＯＯ」（ＶＩＤＥＯ ＡＲＴＳ ＭＵＳＩＣ ＶＡＣＫ−１３４０）
ＦＲＡＮＫ ＺＡＰＰＡ ＆ ＴＨＥ ＭＯＴＨＥＲＳ
フランク・ザッパのことはまったく知らない。ただ、私が信頼しているミュージシャンや聴き手がほとんど口を揃えたようにザッパはええでー、ザッパから影響を受けたでー、というので、いつかは聞かねばならんとは思っていた。今回、あるひとに一枚推薦してもらったのだが、それが本作だったというわけだ。聞いてみて、あまりにかっこよく、心地よく、いまだに色あせていない音楽なのでちょっとぎょっとした。こんな宝の山が近くにあったのに知らずに安穏と過ごしていたのかこのアホ、という感じか。この音楽に対してはなにも言う資格はないので（ジャズとか即興に対しても、もちろん言う資格はないし、そもそも音楽に対して語るのに資格やら学歴やら免許がいるのかという気もするが、ハンク・モブレーの「ファンク・イン・ディープ・フリーズ」のテーマを口ずさめないひとはジャズに対してあれこれ語ってはならないらしいからなあ。ウザい世の中になったものだ）、このぐらいにしておきます。とりあえずこの鉱脈をしばらく堀りさげていきたいと思う。